連続開催の必要性

・逃げ地図づくりワークショップは、参加者の防災意識の向上などを目的としたイベントとして開催することも有意義であるが、実施しただけで終わらないことが重要である。

・逃げ地図づくりワークショップは、得られた成果と課題を共有し、それをもとに対策を講じるため、連続開催することが望ましい。

・逃げ地図づくりワークショップの開催にあたっては、事前に次回開催の日程を検討し、終了時に次回開催の案内をすることが望ましい。

成果と課題の取りまとめ

・逃げ地図づくりワークショップを連続開催するには、作成した逃げ地図の書き直し(リライト)や発表内容や意見交換の記録の作成など、その都度得られた成果と課題を整理して次回に備えることが重要である。

・作成した書き直し(リライト)の方法は、「3−2 逃げ地図を展示・配布する」に詳しい。

・逃げ地図のリライトは望ましいが、必須事項ではない。重要なことはそのワークショップを通して何が得られて何が課題として浮かび上がったかを整理して示すことが重要である。

 

●参考事例

陸前高田市広田町地区では、広田地区集団移転協議会が逃げ地図づくりワークショップを3回連続開催し、1回目は主に中学生が参加し、2回目は主に消防団員が参加して中学生が作成した逃げ地図を修正加筆した。3回目は主に漁協女性部員が参加して女性の視点から見た避難上の課題と留意点を逃げ地図に追加した。その都度作成した逃げ地図を修正加筆し、その成果を取りまとめて報告するワークショップを開催した。その後、広田地区集団移転協議会の中軸を担ってきた田谷地区集団移転協議会は、「こながに会議」と題して、作成した逃げ地図の成果を踏まえて被災した低地の土地利用に関するワークショップを重ねた。田谷地区集団移転協議会はこのほか、逃げ地図を活用した避難に関するイベント「キツネを探せ」や風力発電による自前の電源確保や集会施設の建設などの取り組みが高く評価され、2016年度の第21回防災まちづくり大賞消防庁長官賞を受賞した。

秩父市久那地区では、作成した逃げ地図をもとに避難計画の検討を重ね、地区防災計画の立案に至っている。
秩父市上白久地区などの他地区でも久那地区にならってワークショップを連続開催し、地区防災計画の立案に向け、避難計画の検討を重ねている。

土砂災害からの逃げ地図づくりワークショップの連続開催